2013年 09月 20日
さて、9月29日リリースの新作穴澤オリジナル作品集「Another World」の
収録曲を、今日から少しずつ具体的にご紹介して行きたいと思います。今回のC
Dも、ジャケット内の曲目解説は、私自身が書いております。この曲目解説、毎
回かなり頭を悩ませ、時間をかけて書いているのですが…、お読みくださらない
方も多いようでして…、私としては結構ショックだったりもするのですが…。ま
あ、そんなわけで今回は、リリース前のこの時期に、収録曲のイメージを膨らま
せていただく意味もこめまして、曲の紹介と合わせて、解説文も公開してみよう
と思います。それでは…。
本日は、1曲目と2曲目をご紹介いたしましょう。1曲目は、「クローバーの
原っぱへ」という楽曲。こちらは2008年にリリースしたCDアルバム、「N
oche & Monte」にも収録されていますし、今年1月に放送されたNH
Kラジオ「聞いて聞かせて・新春スペシャル」のオープニングテーマ曲にも採用
していただいた曲ですので、お聴きになったことのある方も多いことでしょう。
そうした意味では、リメイク版とも言えるわけですが、実はこの曲、元々バンド
サウンドをイメージして作曲した楽曲でしてね。ですから、今回がオリジナルと
言ってもいいかもしれませんねえ。
そして2曲目は、「海峡を渡る風」という楽曲。この曲は、まだライブでは数
回しか演奏していない作品ですから、ご存じない方がほとんどでしょうね。とに
かくこの曲は…、難曲でございます。かなり体力と集中力を要する1曲。まあ、
自分で作った曲ですから文句は言えませんが、この曲のせいで私は2回くらい腱
鞘炎になりましたですよ。昨年11月に、ピアノの野田正純さんと青森で演奏し
た際に連れて行っていただいた、津軽の海と風をイメージして作曲しました。な
かなか格好いい曲ではあるのですけどねえ…。では、CDジャケット内のこの2
曲の解説文をどうぞ!!
曲目解説(文・穴澤雄介)
01:クローバーの原っぱへ
私が子供時代を過ごした千葉県市川市幸(さいわい)近辺には、当時、空き地
がたくさん点在していました。クローバーの茂る原っぱで、のびのびと遊んでい
たあの頃の、とても清々しい気持ちを描いてみました。曲の途中で出てくる、ピ
チカートと口笛のユニゾンは、私穴澤の定番奏法の一つです。
02:海峡を渡る風
海の強さを最も感じさせられたのは、津軽海峡でした。岬の端に立つと、厳し
い冬の訪れを叫ぶ11月の風と、地の底を打ち鳴らしているかのごとく振動する
波の音が、とめどなく訴えかけてくるのです。けれども私は、その圧倒的な迫力
の中にも、弱さを垣間見たような気がしました。それは、決して後戻りすること
の許されない人生の切なさと、どこかで重ね合せていたからなのかもしれません
。この風と、この波に、時の流れをも止めてもらいたい、そんな気持ちを情景描
写とともに表現してみました。冒頭とエンディング付近で登場するピチカートに
よるソロでは、数種類の奏法を混ぜ合わせ、津軽三味線のフレーバーを盛り込ん
でいます。
収録曲を、今日から少しずつ具体的にご紹介して行きたいと思います。今回のC
Dも、ジャケット内の曲目解説は、私自身が書いております。この曲目解説、毎
回かなり頭を悩ませ、時間をかけて書いているのですが…、お読みくださらない
方も多いようでして…、私としては結構ショックだったりもするのですが…。ま
あ、そんなわけで今回は、リリース前のこの時期に、収録曲のイメージを膨らま
せていただく意味もこめまして、曲の紹介と合わせて、解説文も公開してみよう
と思います。それでは…。
本日は、1曲目と2曲目をご紹介いたしましょう。1曲目は、「クローバーの
原っぱへ」という楽曲。こちらは2008年にリリースしたCDアルバム、「N
oche & Monte」にも収録されていますし、今年1月に放送されたNH
Kラジオ「聞いて聞かせて・新春スペシャル」のオープニングテーマ曲にも採用
していただいた曲ですので、お聴きになったことのある方も多いことでしょう。
そうした意味では、リメイク版とも言えるわけですが、実はこの曲、元々バンド
サウンドをイメージして作曲した楽曲でしてね。ですから、今回がオリジナルと
言ってもいいかもしれませんねえ。
そして2曲目は、「海峡を渡る風」という楽曲。この曲は、まだライブでは数
回しか演奏していない作品ですから、ご存じない方がほとんどでしょうね。とに
かくこの曲は…、難曲でございます。かなり体力と集中力を要する1曲。まあ、
自分で作った曲ですから文句は言えませんが、この曲のせいで私は2回くらい腱
鞘炎になりましたですよ。昨年11月に、ピアノの野田正純さんと青森で演奏し
た際に連れて行っていただいた、津軽の海と風をイメージして作曲しました。な
かなか格好いい曲ではあるのですけどねえ…。では、CDジャケット内のこの2
曲の解説文をどうぞ!!
曲目解説(文・穴澤雄介)
01:クローバーの原っぱへ
私が子供時代を過ごした千葉県市川市幸(さいわい)近辺には、当時、空き地
がたくさん点在していました。クローバーの茂る原っぱで、のびのびと遊んでい
たあの頃の、とても清々しい気持ちを描いてみました。曲の途中で出てくる、ピ
チカートと口笛のユニゾンは、私穴澤の定番奏法の一つです。
02:海峡を渡る風
海の強さを最も感じさせられたのは、津軽海峡でした。岬の端に立つと、厳し
い冬の訪れを叫ぶ11月の風と、地の底を打ち鳴らしているかのごとく振動する
波の音が、とめどなく訴えかけてくるのです。けれども私は、その圧倒的な迫力
の中にも、弱さを垣間見たような気がしました。それは、決して後戻りすること
の許されない人生の切なさと、どこかで重ね合せていたからなのかもしれません
。この風と、この波に、時の流れをも止めてもらいたい、そんな気持ちを情景描
写とともに表現してみました。冒頭とエンディング付近で登場するピチカートに
よるソロでは、数種類の奏法を混ぜ合わせ、津軽三味線のフレーバーを盛り込ん
でいます。
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by anazaway
| 2013-09-20 07:20