2016年 09月 10日
9月15日のコンサート解説6、シアターピースとは?(その2)
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私は社会人2年目の1年間、職業訓練校でパソコンを使用した事務処理を勉強
していました。ですからワープロや表計算といったソフトならば使える、つまり
文字や数字であれば、独力で書き表すことができるのです。
そうした、文字や数字で書き表す楽譜を用いる音楽の中で、私が最も面白いと
感じたものが、「シアターピース」だったのです。シアターピースは、ジョン・
ケージという作曲家が考案した音楽です。かつて音楽は、エジソンがレコードを
発明する以前は、聴衆が演奏者と同じ空間にいなければ楽しめないものでした。
しかしレコードが誕生し、音だけが演奏者から切り離されて、一人歩きするよう
になりました。その現象にジョン・ケージは、疑問を呈しました。「演奏者から
音だけを抽出しても音楽と呼べるのなら、演奏者の動作だけを抽出しても音楽と
呼べるのでは?」と…。シアターピースは、そんな発想から考え出された音楽で
ありますから、基本は「音」ではないのです。ちなみに国語辞典「大辞泉」で、
「シアターピース」を引いてみたところ、『演奏者の行為(演技)を中心に計画
される音楽作品。ステージのみならず、通路・客席を含む劇場空間全体を活用す
る作品が多い。』と説明されていました。まさにそのとおり…。五線譜が時間で
音程を指定する楽譜であるのに対し、シアターピースの楽譜は時間で行為を指定
します。20年前の私は、「五線譜は独力で書けないが、行為の指定であれば、
パソコンを活用して、自分の力だけで楽譜制作が可能なはずだ」と、ひらめいて
しまったのでした。
写真は、そんな穴澤が作曲したシアターピース作品「趣味と主義」を、19年
前に初演した時の1枚です。今回この作品も再演します。この時と同じ会場で。
私穴澤の作風の変化の歴史は、楽譜制作の変化の歴史でもあったと言えます。
現在では、今回のコンサートの協賛についてくださった「ビー・ミュージック」
さんの開発したソフトによって、独力で五線譜を制作できるようになり、大きく
作曲活動の幅が広がりました。9月15日は、そんな穴澤の楽譜の歴史がわかる
ように、これまでの作品の中から使用時代別に楽譜を並べたファイルを、休憩中
と終演後、受付に置いておきたいと思います。もちろん1冊しかご用意できませ
んから、喧嘩しないでみんなで見てね!!
■~新CDリリース記念、音故知新、未知なる世界へ飛び込もう!
第6回・穴澤雄介オリジナル曲ライブ~
日 時・2016年9月15日(木)
18:30(開場) 19:00(開演)
会 場・「ティアラこうとう(江東公会堂)小ホール」
東京都江東区住吉2-28-36 TEL03-3635-5500
交 通・都営新宿線・東京メトロ半蔵門線「住吉」駅下車、A4出口より徒歩4分
駐車場・駐車料金/20分ごと100円。ただし、最初の30分は無料
入庫可能台数/機械駐車68台
料 金・2000円(前売り・ご予約でご購入の方には、当日プレゼント有)
ご予約・https://ws.formzu.net/fgen/S2599485/(お申し込みフォーム)
anazawafc@gmail.com(穴澤雄介オフィシャルファンクラブ事務局)
協 賛・ビー・ミュージック
ゲスト・西垣 裕子(FMあおぞら)
出 演・穴澤 雄介(ヴァイオリン、ヴィオラ、シアターピース演奏)
N a n a c o(ヴァイオリン、シアターピース演奏)
いっくん(シアターピース演奏)
作 曲・穴澤 雄介
*あなたの知らない穴澤が見られます。今回は三本柱でお届けする豪華版。FM
あおぞらの番組から誕生したオリジナル作品集のリリース記念演奏、そして初演
楽曲の発表、そしてそして…。20年前の穴澤作品の再演。この時代は、プロの
音楽家でも大半の人は知らない「シアターピース」と呼ばれる分野の作曲をして
いました。「これのどこが音楽?」、「絶望しました」などの多くの大批判と、
ほんのわずかの大絶賛をいただいた作品の再演。最新の作品と20年前の作品、
さあ、あなたは同じ作曲者の作品であると感じられるでしょうか?
私穴澤が最も力を入れているライブシリーズですが、今回は輪をかけて特別…。
確実に賛否両論出ることでしょうが、心の底から遊びに来ていただきたいです。
応援よろしくお願いいたします!!
by anazaway
| 2016-09-10 18:21
| コンサート

