2016年 09月 08日
9月15日のコンサート解説5、シアターピースとは?(その1)
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いよいよ、1週間を切りました。シリーズ過去最大規模、かなりプレミアムな
企画でお届けする、全編自作曲によるライブ、「第6回・穴澤雄介オリジナル曲
ライブ」は今月9月15日開催です!!
今日は解説その5、シアターピースの説明をしましょう。今回のコンサート、
私穴澤の最新作と20年前に作曲した作品とを、同じ日にお楽しみいただける、
なかなか貴重な内容となっております。ここ10数年の私の作曲コンセプトは、
「記憶に残るメロディー」というもの…。つまり、自ずと通俗的な音楽、シンプ
ルな作品になる傾向が強いです。しかし、それ以前の作曲コンセプトと言えば、
「今までにない音楽」というものでした。
私が本格的に作曲を勉強し始めたのは、18歳の時でした。音楽理論を専門に
教える、学校の先生に習いました。卒業後は、松平頼暁先生に師事。お二方とも
クラシック音楽、現代音楽の先生に教わったことになります。ですから、作曲を
本格的に始めた当初、私は室内楽作品を中心に書いていました。
けれども、楽譜制作の面で次第に限界を感じ始めます。作曲を始めたばかりの
私の楽譜の作り方は、まず作曲しながら点字の楽譜を作る。この時は点字楽譜を
手書きで作っていました。点字には、消しゴムのようなものがありませんから、
書き間違いとか作曲上の訂正の際には、その度に1ページ書き直していました。
そして、その点字楽譜を読みながら私がピアノを弾き、一音一音写譜をしてもら
い、ようやく通常の楽譜が出来上がるという流れでした。当然、音を出してみて
訂正をしたくなる時もあります。しかし、その場合は同じ流れをもう一度辿らな
ければならないわけで、実際そう何回も楽譜の訂正はできませんでした。
こんなに時間と労力を費やしても、楽譜制作の面で大きなハンディーを背負う
ことになる。「やはり楽譜は自分の手で書けるようにならないと無理だ」と判断
した私は、独力で楽譜を制作する方法を編み出そうと悩みます。時には、ものす
ごく大きな五線譜を、ボールペンで紙に傷つけることで自分で確認し、どうにか
触りながら五線譜を書けないかとチャレンジした時期もありました。そして…。
ついに、「楽譜は五線譜に限らない」という、実験音楽的な発想に行き着いたの
です。五線譜は西洋音楽の歴史の中で誕生し、現在も一般的に想像される音楽の
大半が西洋音楽の発展形であることから、効率的に楽譜のスタンダードになって
います。けれども民族音楽学的な視点で見れば、必ずしも「楽譜=五線譜」では
ありません。
(この続きは、また明日!)
■~新CDリリース記念、音故知新、未知なる世界へ飛び込もう!
第6回・穴澤雄介オリジナル曲ライブ~
日 時・2016年9月15日(木)
18:30(開場) 19:00(開演)
会 場・「ティアラこうとう(江東公会堂)小ホール」
東京都江東区住吉2-28-36 TEL03-3635-5500
交 通・都営新宿線・東京メトロ半蔵門線「住吉」駅下車、A4出口より徒歩4分
駐車場・駐車料金/20分ごと100円。ただし、最初の30分は無料
入庫可能台数/機械駐車68台
料 金・2000円(前売り・ご予約でご購入の方には、当日プレゼント有)
ご予約・https://ws.formzu.net/fgen/S2599485/(お申し込みフォーム)
anazawafc@gmail.com(穴澤雄介オフィシャルファンクラブ事務局)
協 賛・ビー・ミュージック
ゲスト・西垣 裕子(FMあおぞら)
出 演・穴澤 雄介(ヴァイオリン、ヴィオラ、シアターピース演奏)
N a n a c o(ヴァイオリン、シアターピース演奏)
いっくん(シアターピース演奏)
作 曲・穴澤 雄介
*あなたの知らない穴澤が見られます。今回は三本柱でお届けする豪華版。FM
あおぞらの番組から誕生したオリジナル作品集のリリース記念演奏、そして初演
楽曲の発表、そしてそして…。20年前の穴澤作品の再演。この時代は、プロの
音楽家でも大半の人は知らない「シアターピース」と呼ばれる分野の作曲をして
いました。「これのどこが音楽?」、「絶望しました」などの多くの大批判と、
ほんのわずかの大絶賛をいただいた作品の再演。最新の作品と20年前の作品、
さあ、あなたは同じ作曲者の作品であると感じられるでしょうか?
私穴澤が最も力を入れているライブシリーズですが、今回は輪をかけて特別…。
確実に賛否両論出ることでしょうが、心の底から遊びに来ていただきたいです。
応援よろしくお願いいたします!!
by anazaway
| 2016-09-08 18:17
| コンサート