ヴィオラ買っちゃいました!!
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実は、もう1カ月近くも前のことになるのですが、私穴澤、ヴィオラを新たな
楽器に買い替えたのでございますですよ。昨晩、ライブでは初めて、この新たな
ヴィオラを使用いたしました。
まあ、ここ数年ず~っと、「いいヴィオラが欲しいなあ」と思っていたのです。
「もっとヴィオラのための楽曲を書きたい」と考えていたところに、昨年12月
にリリースしたCD「追い風は南から」収録のヴィオラソロ曲「対馬」が、予想
に反して好評だったりもいたしましてね。「買うなら今かなあ」という結論に達
したわけでございます。
今まで使用していたヴィオラを購入した某楽器店で、おすすめのヴィオラを出
してもらって、試奏もさせていただいたのですが…。結局、現在使用しているヴ
ァイオリン同様、ヴァイオリン製作家の陳昌鉉さんの工房にお邪魔し、直接購入
させていただきました。試奏した瞬間に、「買わせてください」と即答している
自分がおりました。それくらいすばらしい音だったのです。実におおらかな響き
を持つ楽器なのでございます。
陳昌鉉さんがどんな方なのか、改めて皆様にご紹介させていただきますと…。
陳さんは、バイオリン制作の職人として、「東洋のストラディバリウス」と呼ば
れ、世界に5人だけの「無監査マスターメーカー」に認定されている在日韓国人
の方でいらっしゃいます。スマップの草なぎ君主演で「海峡を渡るバイオリン」
というテレビドラマにもなっている方なのです。
現在82歳(?)…。14歳で日本へ、その後ヴァイオリン製作を勉強しよう
という志を抱きますが、当時は韓国人への差別が強く、どこへ行っても弟子入り
を断られて独学でヴァイオリン製作を始められました。納得できるニスを作るた
めに様々な国(100ヶ国以上とか…)を渡り歩かれて、研究に研究を重ねて、
ヴァイオリンを作っていらっしゃいます。アメリカのヴァイオリン製作のコンテ
ストで、6部門中5部門においてグランプリ…。それでも、まだまだ研究を続け
ていらっしゃる姿勢がひしひしと伝わってくる、それはそれは謙虚ですばらしい
方なのでございます。
写真は、昨晩演奏終了後の私。手にしている楽器が新たなヴィオラでございま
す。陳さんは、ヴィオラの制作にもとても力を注いでいらっしゃる方なので、本
当にいい楽器でしてね。「これ以上のいい響きのヴィオラってあるのかな?」と
思っているくらいです。そんな新たなヴィオラの音、ぜひ生で聴いてみてくださ
い。今度ヴィオラをライブで演奏するのは、7月8日(金)の「カフェ・スロー」
(東京都国分寺市)でございます。お待ちしていま~す!!