2009年 02月 14日
ヴァイオリン変りましたので…
|
先週末(2月6日)以降のライブ・コンサートにおいでくださった方々は、実
はもう既にお聴きいただいたことになるわけですが…。気がついてくださった方
はどれくらいいらっしゃったでしょう…。まあ、常連の方でなければ難しいでし
ょうかねえ…。
私穴澤、なんとなんと、ヴァイオリン新たな楽器に変えているのでございます
ですよ。先週の水曜日(2月4日)、私は東京は浅草にございます和太鼓センタ
ーの東社長のご紹介で、ヴァイオリン製作家の陳昌鉉さんの工房にお邪魔してき
たのです。陳さんは、バイオリン制作の職人として、「東洋のストラディバリウ
ス」と呼ばれ、世界に5人だけの「無監査マスターメーカー」に認定されている在
日韓国人の方でいらっしゃいます。スマップの草なぎ君主演で「海峡を渡るバイ
オリン」というテレビドラマにもなっています。現在80歳…。14歳で日本へ、
その後ヴァイオリン製作を勉強しようという志を抱きますが、当時は韓国人への
差別が強く、どこへ行っても弟子入りを断られて独学でヴァイオリン製作を始め
られました。納得できるニスを作るために様々な国(100ヶ国以上とか…)を
渡り歩かれて、研究に研究を重ねて、ヴァイオリンを作っていらっしゃいます。
アメリカのヴァイオリン製作のコンテストで、6部門中5部門においてグランプ
リ…。それでも、まだまだ研究を続けていらっしゃる姿勢がひしひしと伝わって
くる方でした。また、それはそれは謙虚な方でした。すばらしかったです。
ヴァイオリンの世界での常識では、楽器は少なくとも100年以上経たなけれ
ば、音が鳴ってこないとされています。ですから、優秀な製作者のヴァイオリン
であっても、新作の楽器を演奏家は持ちたがりません。私も何を隠そう、これま
で持っていた2台の楽器は、いずれも100歳以上の楽器です。しかし、陳さん
は「新しくても鳴る楽器は作れるはず」と、努力を重ねてきた方なのです。自ら
進んで、ヴァイオリンの最高峰とされるストラディバリウスやガルネりとご自身
の楽器との弾き比べのコンサートもされています。全然音の鳴りは引けを取らな
いのだそうです。
そして…、もちろんこの日、私も弾かせていただきました。答えは言うまでも
ないことですが…。とにかく「すばらしい」、「欲しい」としか言えませんでし
た。4台弾かせていただいて、どれもすばらしかったのですが、11月に完成し
たばかりという楽器を購入させていただきました。当然まだまだ弾きなれていな
いのですが、あまりにいい音なので、2日後の市川でのコンサートからすぐに使
ってしまいました。
写真は、そんな工房での1枚。私と陳さんと、購入させていただいた陳さんの楽器です。
この新しいヴァイオリンの音色、ぜひぜひ聴きに来てくださいね。
もちろん今までの楽器を使う日もあるでしょうけど、屋内での演奏であればほとんどの場合、
陳さんの楽器で今後弾いていくつもりです。それに
しても差別の中独学でヴァイオリン製作…、これは想像以上の大変なご苦労があ
ったと思います。だからこそ、こんなすばらしい楽器が作れるのでしょうけど…。
はもう既にお聴きいただいたことになるわけですが…。気がついてくださった方
はどれくらいいらっしゃったでしょう…。まあ、常連の方でなければ難しいでし
ょうかねえ…。
私穴澤、なんとなんと、ヴァイオリン新たな楽器に変えているのでございます
ですよ。先週の水曜日(2月4日)、私は東京は浅草にございます和太鼓センタ
ーの東社長のご紹介で、ヴァイオリン製作家の陳昌鉉さんの工房にお邪魔してき
たのです。陳さんは、バイオリン制作の職人として、「東洋のストラディバリウ
ス」と呼ばれ、世界に5人だけの「無監査マスターメーカー」に認定されている在
日韓国人の方でいらっしゃいます。スマップの草なぎ君主演で「海峡を渡るバイ
オリン」というテレビドラマにもなっています。現在80歳…。14歳で日本へ、
その後ヴァイオリン製作を勉強しようという志を抱きますが、当時は韓国人への
差別が強く、どこへ行っても弟子入りを断られて独学でヴァイオリン製作を始め
られました。納得できるニスを作るために様々な国(100ヶ国以上とか…)を
渡り歩かれて、研究に研究を重ねて、ヴァイオリンを作っていらっしゃいます。
アメリカのヴァイオリン製作のコンテストで、6部門中5部門においてグランプ
リ…。それでも、まだまだ研究を続けていらっしゃる姿勢がひしひしと伝わって
くる方でした。また、それはそれは謙虚な方でした。すばらしかったです。
ヴァイオリンの世界での常識では、楽器は少なくとも100年以上経たなけれ
ば、音が鳴ってこないとされています。ですから、優秀な製作者のヴァイオリン
であっても、新作の楽器を演奏家は持ちたがりません。私も何を隠そう、これま
で持っていた2台の楽器は、いずれも100歳以上の楽器です。しかし、陳さん
は「新しくても鳴る楽器は作れるはず」と、努力を重ねてきた方なのです。自ら
進んで、ヴァイオリンの最高峰とされるストラディバリウスやガルネりとご自身
の楽器との弾き比べのコンサートもされています。全然音の鳴りは引けを取らな
いのだそうです。
そして…、もちろんこの日、私も弾かせていただきました。答えは言うまでも
ないことですが…。とにかく「すばらしい」、「欲しい」としか言えませんでし
た。4台弾かせていただいて、どれもすばらしかったのですが、11月に完成し
たばかりという楽器を購入させていただきました。当然まだまだ弾きなれていな
いのですが、あまりにいい音なので、2日後の市川でのコンサートからすぐに使
ってしまいました。
写真は、そんな工房での1枚。私と陳さんと、購入させていただいた陳さんの楽器です。
この新しいヴァイオリンの音色、ぜひぜひ聴きに来てくださいね。
もちろん今までの楽器を使う日もあるでしょうけど、屋内での演奏であればほとんどの場合、
陳さんの楽器で今後弾いていくつもりです。それに
しても差別の中独学でヴァイオリン製作…、これは想像以上の大変なご苦労があ
ったと思います。だからこそ、こんなすばらしい楽器が作れるのでしょうけど…。
by anazaway
| 2009-02-14 22:31